「矯正って痛くないの?」「どんな装置を使うの?」そんな不安や疑問を感じている方は多いのではないでしょうか。
とくに、はじめて取り外し式の装置を使うとなると、「いつ着けるの?」「お手入れはどうするの?」と細かい疑問が次々に湧いてきますよね。この記事では、矯正治療で使われる代表的な取り外し式装置であるアライナーとプレートについて、使い方や特徴、注意点をわかりやすく解説していきます。
アライナーとプレートの違い
アライナーは、透明で目立ちにくいマウスピース型の矯正装置です。大人や中高生が使用することが多く、見た目を気にせずに矯正を続けられるのが大きな魅力。取り外しができるので、食事や歯みがきのときも快適です。
一方、プレートはおもにお子さんの矯正治療で使用されることが多い装置です。歯並びを整えるだけでなく、成長に合わせてあごの発達を促す目的でも活用されます。こちらも取り外しが可能で、使い方に慣れれば無理なく続けられます。
いつ装着すればいいの?
アライナーは、1日20時間以上の装着が基本です。食事や歯みがきのときを除き、できるだけ長く装着しましょう。時間が足りないと、歯の動きが遅れたり、治療期間が延びたりする恐れがあるからです。取り外したあとは清潔なケースにしまい、破損や紛失を防ぐようにしてください。
プレートは、日中の学校や外出中は外してもOKな場合が多いです。しかし、自宅でのリラックスタイムや就寝中にはしっかりと装着しましょう。毎日の使用時間を確保することで、しっかりとした効果が期待できます。
プレートにある「スクリュー」って何?
プレートには、中央に「スクリュー」と呼ばれる小さなネジのような部品がついていることがあります。これは、歯やあごのスペースを広げるために使うものです。歯科医の指示に従って、週に1回や3日おきに半回転など、指定された頻度で回しましょう。
スクリューを回す日は、まず装置を口に入れてみて違和感がないか確認します。装置がきつく感じる場合は、無理に入れずにスクリューの調整で対応するのがおすすめです。丁寧に扱うことで、よりスムーズな装着が可能になります。
装着・取り外しのコツ(アライナー)
装着時は、左右均等に力をかけてゆっくりとはめ込むのがポイントです。急いで押し込むと、装置が変形したり歯に負担がかかってしまうからです。
外すときは、奥歯の内側から指を添えて、アライナーをそっと持ち上げるようにしましょう。慣れるまでは、専用のリムーバーツールを使うのもおすすめです。
毎日のお手入れ方法
アライナーもプレートも、毎日のお手入れがとても重要です。アライナーは歯ブラシと水だけで優しく洗うのが基本。歯磨き粉や熱湯は変形の原因になるため避けましょう。週に数回は専用洗浄剤を使うと清潔さが保てます。
プレートは、外している間に水を張った容器に入れ、消毒液を数滴加えておくと清潔を保ちやすくなります。
装着中の注意点
しばらく装置を使わずにいると、歯が元の位置に戻ろうとするため、装着時に痛みや違和感が出ることがあります。無理に入れず、スクリューを調整するか、早めに歯科医院に相談しましょう。
また、プレート用のスクリューキーは小さく紛失しやすいので、リボンをつける、使用後はケースに入れるなどの工夫すると良いです。
アライナーは食事のときに必ず外すのが鉄則です。食べかすや着色の原因になるからです。また、装置の変形や破損にもつながります。
アライナーに関連する処置とは?
アライナー治療では、「ストリッピング(IPR)」という歯と歯の間をわずかに削る処置を行うことがあります。スペースを確保して歯をきれいに並べるためのもので、痛みはほとんどありません。
また、歯の表面にアタッチメントという小さな突起をつけることで、アライナーを正しい位置にフィットさせやすくします。アタッチメントは目立ちにくい樹脂製で、多くの人がすぐに慣れることができます。
まとめ
矯正治療は、毎日の積み重ねが何よりも大切です。装置の使い方を守り、お手入れを習慣化していけば、理想の歯並びに少しずつ近づくことができます。わからないことや不安がある場合は、いつでも当院に相談してくださいね。