「最近歯医者に行っていない」「もう歳だから」と思っていませんか?
実は、高齢になればなるほど、お口の健康が全身の健康に大きな影響を与えることがわかっています。誤嚥性肺炎や栄養不良、認知症のリスクを減らすためにも、定期的な歯科検診はとても重要です。
この記事では、高齢者の口腔環境の変化や定期検診の意義、実際の検診内容、そして歯科医院との付き合い方まで、わかりやすく解説していきます。
高齢者の口腔環境はどう変化する?
年齢を重ねると、お口の中でもさまざまな変化が起こります。その変化を理解することで、トラブルの予防や早期対応につなげることができます。
歯ぐきの後退と歯のすき間
年齢とともに歯ぐきが下がり、歯の見た目や隙間に変化が生じます。放置すると歯のぐらつきや喪失の原因になるため注意が必要です。
唾液の減少と口腔乾燥症
唾液の分泌が減ると、虫歯や口臭のリスクが高まります。飲み込みづらさや誤嚥を防ぐためにも、口の潤いは重要です。
噛む力の低下と栄養不足
歯を失うことで食生活が変わり、栄養の偏りが起こりやすくなります。健康維持には、しっかり噛める口の環境づくりが欠かせません。
定期検診でわかること・防げること
「痛みがないから大丈夫」と思っていると、トラブルに気づくのが遅れることも…。定期的なチェックで、見えない異変を早期に発見しましょう。
自覚症状がなくても進行するトラブル
お口には、初期症状が出にくいトラブルが潜んでいます。それが虫歯や歯周病です。しかし、虫歯や歯周病は定期検診での早期発見が、重症化を防ぐ鍵になります。
入れ歯のチェックと調整
お口に合っていない入れ歯は、口内トラブルや食欲低下の原因になります。検診での調整が、快適な食生活を支えます。
歯石除去で感染予防
お口の中にたまる歯石やプラークは細菌の温床です。クリーニングによって、清潔で健康な状態を保ちましょう。
通院が難しい人への対策
高齢になると通院自体が負担になることもあります。そんな方でも安心してケアを受けられる仕組みが整ってきています。
訪問歯科診療の活用
近年、歯科医が自宅や施設を訪問して診療する「訪問歯科」という仕組みが整いつつあります。通院が難しい方でも、自宅で専門的なケアを受けられます。かかりつけの歯科医院が対応できるか確認してみましょう。
痛みへの不安に配慮した治療
治療を受ける方の「痛そうで怖い」という声にも配慮した治療法が増えています。丁寧な対応をしてくれる歯科医院を選ぶことで、不安を軽減できます。
検診の流れと内容
「検診って何をされるの?」と不安に感じる方も少なくありません。実は、内容はシンプルで、思っているよりも気軽に受けられます。
お口の状態チェックとレントゲン検査
虫歯や歯周病、歯ぐきの状態を確認し、必要があればレントゲンで詳しく調べます。目に見えない部分までチェックすることで、見落としを防ぎます。
スケーリングでのクリーニング
歯石やプラークを取り除くことで、虫歯や歯周病の予防が可能です。検診を受けるだけで、お口の清潔を維持できます。
入れ歯の調整とアドバイス
入れ歯のズレや不具合も検診でチェックできます。必要に応じて、治療や調整、今後の通院計画も提案されます。
歯科医院と上手に付き合うには
通院を続けるには、自分に合った歯科医院選びが大切です。ストレスなく通える環境づくりが、長く健康を守るカギとなります。
通いやすさと信頼関係がカギ
自宅からの距離や院内のバリアフリー対応など、自分の条件に合う医院を選びましょう。口コミや紹介を参考に、信頼できる歯科医を見つけるのもおすすめです。
気軽に相談できる関係を築こう
小さな違和感や不安も、気軽に話せる環境が大切です。年齢のせいと決めつけず、何でも相談できる歯科医との関係を築きましょう。
まとめ:歯科検診は「歳のせい」にしない健康習慣
年齢とともに変化するお口の環境に、早めに対応することが健康維持につながります。定期検診はその第一歩です。自分のためにも、家族のためにも、検診を生活習慣のひとつに取り入れてみてください。
そして、もし歯科検診を受けようか悩んでおられる方は、ぜひ当院までご連絡ください!