
「歯のクリーニングをしたいけど、どれを選べばいいかわからない」
「PMTC・SRP・エアフローって、どう違うの?」
「歯石を取りたいのか、着色を落としたいのかで変わると聞いたけど……」
歯医者でクリーニングを勧められたとき、種類が多くて迷う方は少なくありません。実は、歯科医院で行うクリーニングには大きく3種類あり、それぞれ目的がまったく異なります。自分に合った処置を受けるためにも、違いを知っておくことが大切です。
歯医者のクリーニング3種類とは?
歯科医院で行われる代表的なクリーニングは次の3つです。
- PMTC(ピーエムティーシー):虫歯・歯周病の予防を目的としたクリーニング
- SRP(スケーリング・ルートプレーニング):歯石除去と歯周病治療のための処置
- エアフロー:コーヒー・タバコなどによる着色汚れを落とすクリーニング
この3つはいずれも歯科医院で行いますが、目的・対象となる汚れ・痛みの感じやすさがそれぞれ異なります。
PMTCとは|虫歯・歯周病を予防するクリーニング

PMTCは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使って行う、専門的な歯のクリーニングです。
歯の表面には、毎日の歯みがきでは落としきれないプラークやバイオフィルム(細菌の膜)が付着しています。PMTCではこれらを丁寧に取り除いたうえで、歯の表面をなめらかに整えます。表面が滑らかになることで、汚れが再びつきにくい状態になります。処置後はフッ素を塗布することも多く、歯の再石灰化を助けて虫歯になりにくい環境を整えます。
PMTCはこんな方に向いています
- 虫歯や歯周病を予防したい方
- 定期的に歯科医院でメンテナンスを受けたい方
- 歯をきれいな状態に保ちたい方
ただし、歯石が多くついている場合や、強い着色汚れがある場合は、PMTCだけでは対応しきれないこともあります。
SRPとは|歯石を取り除き、歯周病を治療する処置
SRPは「スケーリング・ルートプレーニング」の略で、歯周病の治療として行われる処置です。
歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間にある「歯周ポケット」が深くなります。この中に歯石や細菌がたまると、さらに炎症が広がりやすくなります。SRPでは、まずスケーリングで歯石を除去し、続いてルートプレーニングで歯の根の表面を整えます。根の表面をなめらかにすることで、細菌が再付着しにくい状態にします。
歯ぐきの状態によっては、複数回に分けて処置を行うこともあります。処置中に刺激を感じることもありますが、歯周病の進行を抑えるうえで重要な治療です。
SRPはこんな方に必要になることがあります
- 歯石が多くついている方
- 歯ぐきの腫れや出血が続いている方
- 歯周病と診断された方
エアフローとは|着色汚れをすっきり落とすクリーニング

エアフローは、細かい粒子と水を歯の表面に吹き付けて、着色汚れを落とすクリーニングです。
コーヒーや紅茶、タバコなどによる「ステイン」と呼ばれる色素汚れに特に効果を発揮します。歯の表面を傷つけにくく、短時間で広い範囲の汚れを落とせることが特徴です。処置後は歯の表面がなめらかになり、口の中がすっきりした感覚を覚える方も多いです。
ただし、エアフローは歯石を取り除く処置ではありません。知覚過敏のある方は刺激を感じることがあるため、事前に歯科医師へ相談することをおすすめします。
エアフローはこんな方に向いています
- コーヒー・紅茶・タバコによる着色が気になる方
- 歯の見た目をきれいにしたい方
3種類を組み合わせて行うこともある
実際の歯科診療では、これらの処置を組み合わせて行うことも多くあります。
たとえば、歯石が多くついている場合は、まずSRPで歯石を除去し、その後PMTCで表面を整えます。着色が強い場合は、エアフローで汚れを落としてからPMTCを行うこともあります。
「どのクリーニングが一番良いか」ではなく、お口の状態に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。同じ方でも、歯ぐきの状態・歯石の量・着色の程度によって、必要な処置は変わります。
まとめ

歯医者のクリーニング3種類の違いを整理すると次のとおりです。
- PMTC:プラーク・バイオフィルムを除去し、虫歯・歯周病を予防する
- SRP:歯周ポケットの歯石を取り除き、歯周病の進行を抑える
- エアフロー:ステイン(着色汚れ)を落とし、歯の見た目を改善する
毎日の歯みがきだけでは落とせない汚れが蓄積しやすいのも事実です。定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが、虫歯・歯周病の予防にもつながります。まずはかかりつけの歯科医院でお口の状態を確認してもらい、自分に合ったクリーニング方法を相談してみてください。
