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歯を守ることが未来を守る!歯周病と全身疾患の深い関係


歯周病や歯科治療、日常のお口の習慣は、全身の健康に大きな影響を及ぼします。歯の健康は単なる口腔内の問題ではなく、心疾患や糖尿病、妊娠リスク、認知症など、さまざまな全身疾患と密接に関係しています。本記事では、これらのつながりや予防方法について詳しく解説します。

 

1. 歯周病と全身の健康

歯周病は全身の健康に影響を与える病気です。
今回は心疾患や糖尿病、妊娠合併症、認知症の4つに分けて解説します。

心疾患との関係
歯周病は、炎症性物質や細菌が血流を通じて心臓や血管に炎症を引き起こし、動脈硬化を進行させる原因となります。この結果、心筋梗塞や狭心症のリスクが高まります。特に心筋梗塞は血管が詰まることで心臓の筋肉がダメージを受ける致命的な病気です。研究では、歯周病患者は心疾患リスクが約1.5倍高いとされ、治療によりリスクが軽減することも確認されています。

糖尿病との悪循環
歯周病と糖尿病は互いに悪影響を与え合う「悪循環」の関係があります。糖尿病により免疫力が低下すると歯周病が進行しやすくなり、歯周病の炎症はインスリンの働きを妨げ、血糖値のコントロールを難しくします。この相互作用が糖尿病の悪化につながりますが、歯周病治療を行うことで血糖値の改善が期待できることが報告されています。

妊娠への影響
妊娠中に歯周病が進行すると、炎症性物質が胎児に影響を及ぼし、早産や低体重児出産のリスクが高まることがあります。歯周病を持つ妊婦はそうでない妊婦に比べてリスクが高いとされており、妊娠中の歯科検診やお口のケアが特に重要です。

認知症や骨粗しょう症との関係
歯周病菌が体内に広がることで、認知症や骨粗しょう症のリスクが高まることが分かっています。また、高齢者では口腔内の細菌が肺に入り込むことで誤嚥性肺炎のリスクが増加します。これらを防ぐためには、日々の口腔ケアと定期的な歯科検診が重要です。

 

2. 歯科金属の影響とノンメタル治療
歯科金属が体調不良の原因になることをご存じですか?金属アレルギーや不調を防ぐため、体に優しい治療法を選びましょう。今回はノンメタル治療について紹介します。

歯科金属が及ぼす影響
歯科治療で使用される詰め物や被せ物には金属が多く含まれており、これが体内で溶け出しアレルギー反応を引き起こす場合があります。湿疹やむくみ、自律神経の乱れなどの不調につながることもあります。特にアマルガムは水銀を含んでおり、人体への影響が懸念されています。

ノンメタル治療の利点
ノンメタル治療では、金属を使わないセラミックやジルコニアを使用します。これにより、金属アレルギーのリスクを軽減できるだけでなく、見た目も自然で美しい仕上がりを得られます。金属アレルギーや全身の不調が気になる場合は、歯科医院で相談し、体に優しい素材への置き換えを検討しましょう。

 

3. お口の習慣が及ぼす影響


日常でついやってしまう習慣がお口の健康を損ねる恐れがあります。今回は口呼吸と歯ぎしり、食いしばりに分けて解説します。

口呼吸のリスク
口呼吸は口腔内を乾燥させ、むし歯や歯周病を引き起こしやすくします。また、唾液の減少によりウイルスや病原菌が侵入しやすくなり、感染症リスクも高まります。鼻呼吸を意識することでこれらを防げますが、鼻づまりがある場合は耳鼻科で治療を受けることをおすすめします。

歯ぎしりや食いしばりの影響
歯ぎしりや食いしばりは無意識に行われることが多く、歯や顎に大きな負担をかけます。これにより歯がすり減ったり、顎関節症の原因となる場合があります。ストレスを解消する工夫や、歯科医院でマウスピースを作成することで負担を軽減することが可能です。

 

まとめ


歯周病や歯科金属、そして日常のお口の習慣は、全身の健康に深い影響を与えます。これらは日々のケアや意識で改善できるものばかりです。口腔ケアを見直し、気になる症状がある場合は早めに歯科医院で相談してください。歯の健康は全身の健康を守る第一歩です。