米子市の歯医者 米子ハーミー歯科のブログ

初診限定WEB予約 24時間受付 こちらをクリック
blog
ブログ

歯ぐきの腫れや出血は歯周病のサイン?原因と全身との関わり

「歯磨きのたびの出血」「歯ぐきが赤く腫れているのに痛くない」「歯が長く見える、歯が浮いた感じがする」こうした心当たりは、歯周病のはじまりかもしれません。歯ぐきの小さな変化に気づき、早めに歯科医院につなげることが大切です。

この記事では、お子さんの歯ぐきの腫れが心配な方にも向けて、原因や見逃したくないサイン、全身の健康との関わりを解説します。

 

歯周病とは

歯周病とは、歯ぐきに炎症が起こり、進行すると歯を支える骨にまで影響が及ぶ病気のことです。歯を失う最大の原因であり、全身の健康にも深く関わることがわかっています。

痛みや強い違和感がほとんどないまま進行するため「沈黙の病気」とも呼ばれ、気づいたときには重症化しているケースも珍しくありません。

 

歯ぐきの腫れや出血は歯周病のサイン

歯ぐきの腫れは、歯周病の初期段階である歯肉炎のサインであることが多く、見過ごしてはいけない症状です。

歯肉炎とは、歯ぐきに炎症が起きている、歯周病の初期の状態のことです。健康な歯ぐきは薄いピンク色で引き締まっており、出血や痛みはありません。炎症が起こると、赤く腫れたり、ブラッシングで血が出たりします。

見逃したくないサインは次の3つです。

  • 歯ぐきの赤み、腫れ、歯磨き時の出血が続く(特に出血は体からのSOSともいえる警告です)
  • 歯の隙間が広がって食べ物が詰まりやすい、口臭が強く感じられる
  • 歯が浮いた感覚やグラつき、歯が長く見える

初期のうちに対処すれば、健康な歯ぐきを取り戻せる場合もあります。

 

歯ぐきが腫れる主な原因

原因は一つではなく、いくつかの要因が絡み合っています。共通しているのは、歯ぐきに炎症を起こす刺激や負担が加わっている点です。主な原因は次の5つです。

 

①歯磨き不足によるプラークの蓄積

プラーク(細菌のかたまり)が歯と歯ぐきの境目にたまると、歯ぐきを刺激して炎症を起こします。時間が経つと唾液中の成分と結びついて硬くなり、歯石になります。歯石は歯ブラシでは取り除けず、炎症を長引かせる原因になります。

 

②噛み合わせの悪さ、歯ぎしり、食いしばり

一部の歯や歯ぐきに強い力がかかり、炎症を起こしやすくなります。

 

③ホルモンバランスの変化

妊娠中、思春期、更年期などにホルモンバランスが変化すると、歯ぐきが腫れる原因になります。

 

④ストレスや疲れによる免疫力の低下

ストレスや疲れで免疫力が低下することも、原因の一つです。

 

⑤喫煙

歯ぐきの血流が悪くなり、腫れや歯周病の進行を早めるリスクになります。

これら5つの原因が重なると、炎症は悪化しやすくなります。

 

歯周病の進行と全身への影響

歯周病は、歯肉炎から歯周炎へと段階を追って進行し、口の中だけでなく全身の健康にも関わります。

 

歯肉炎の段階なら回復も可能

歯肉炎の段階では、歯槽骨(歯を支えている骨)までダメージは及んでいません。適切なブラッシングや歯科医院でのクリーニングで、元の健康な状態に回復させることも可能です。

 

放置すると歯周炎へ進む

放置すると、歯槽骨が溶けはじめる歯周炎へ進み、歯が浮いたり、わずかにグラついたりします。さらに悪化すると、歯が大きく揺れたり膿が出たりして、最終的に歯を抜かなければならないこともあります。

 

歯周ポケットが深くなると口の中の環境が悪化しやすい

進行すると、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)も深くなります。深くなると、そこが細菌の温床となり、口の中の環境が悪化しやすくなります。歯ぐきの状態を定期的に確認する意味は、ここにもあります。

 

全身の健康にも影響する

炎症が進むと出血しやすくなり、歯周病菌や炎症に関わる物質が血液を通して体に入り込むことがあります。関わりが指摘されているのは、次のとおりです。

  • 糖尿病:血糖値をコントロールしにくくなることがあります。逆に、糖尿病があると歯周病が悪化しやすいという関係があります。
  • 心臓病や脳梗塞:動脈硬化が進みやすくなると考えられています。
  • 骨粗鬆症:歯槽骨にも関わる病気です。
  • 妊娠中:早産や低体重児出産のリスクが高まる可能性があるとされています。
  • 風邪やインフルエンザ:かかりやすくなる可能性が考えられています。

 

子どもの歯周病にも注意

歯周病は大人の病気と思われがちですが、子どもにも起こります。

6歳前後の小学校低学年で多いのが、永久歯の生えはじめに歯ぐきが腫れる萌出性歯肉炎です。一時的な炎症ですが、痛みを訴えないまま進むこともあるため、注意が必要です。

歯磨きが不十分でプラークがたまった場合は、不潔性歯肉炎という慢性的な炎症が起こることもあります。小学校高学年から中学生は、思春期のホルモンバランスの変化によって、歯ぐきが腫れやすくなる時期です。

なお、子どもの頃に歯肉炎を繰り返すと、将来、歯を失うリスクが高くなると指摘されています。

 

歯周病を防ぐための習慣

歯と歯ぐきの境目を意識し、力を入れすぎず小刻みに1本ずつ磨き、フロスや歯間ブラシで隙間の汚れも取り除きましょう。食事、睡眠、ストレス管理は免疫力を高めることにつながります。喫煙されている方は禁煙も検討してください。

毎日磨いていてもプラークをすべて取り除くのは難しく、硬くなった歯石は歯ブラシでは取れません。そのため、3〜4ヶ月に一度は歯科医院でクリーニングを受け、歯石の除去と歯ぐきの確認をすることが大切です。歯周病は慢性疾患なので継続的な管理が大切で、歯科医師や歯科衛生士のブラッシング指導も役立ちます。

 

まとめ

歯ぐきの腫れや出血は歯周病のサインであることが多く、痛みが少ないまま進みます。進行すると歯を失う可能性や全身との関わりも指摘されており、毎日のケアと定期的な管理が大切です。

気になる変化がある方は、当院までご相談ください。