米子ハーミー歯科の安全・安心な感染対策について Part①

米子ハーミー歯科では、白水貿易株式会社さんが販売している2つの器械を組み合わせることで世界レベルの感染対策を行います。今回はそのシステムについて説明します。

『ミーレ・ジェットウォッシャーPGシリーズ』と『クラスBオートクレープ リサ』を組み合わせて使用することで、より安全・確実な医療機器の再生処理が可能となります。

『ミーレ・ジェットウォッシャーPGシリーズ』は、“洗浄・消毒・滅菌“の医療機器の再生処理のなかで最も重要な“洗浄“と、再生処理を安全に行うための“消毒“を行います。

『クラスBオートクレープ リサ』は、滅菌パックに入れた医療機器の“滅菌“を行います。

医療従事者である以上、患者さんを危険に晒してはならないのは基本です。その基本を怠らず医院づくりをすることが大切なことです。

なぜ、当院でこのシステムを導入しているのか?

2014年にハンドピースの使い回しが報道され、感染対策への関心が高まりました。私が初めて勤務した東京都あきる野市にある大型歯科医院『きらら歯科』ではこのシステムをいち早く導入しており、患者さんやスタッフに向けて安心・安全な診療環境作りを行っておりました。

私を含め、スタッフ全員がこのシステムにより自信を持って安心・安全な歯科治療を行うことができました。そして、きらら歯科に通われる多くの患者さんも安心して通ってもらえる環境でした。もはやこのシステムがあって当たり前の環境で働けたことは今でも感謝しきれません。

2019年のCOVIDー19(新型コロナウイルス感染症)の出現で、当時私が院長として運営していた埼玉県の歯科医院では、きらら歯科で経験した環境作りを参考に、感染対策を可能な限り行った結果、多くの来院患者さん、及びスタッフからのコロナウイルス感染者を2年間、1人も出すことなく診療を続けることができました。

COVIDー19は収束に向かっているとされていますが、今後、別種のウイルスが猛威を振るう可能性は十分にあるため、今後もより一層の感染対策を行う必要はあります。

歯科治療で使った医療機器は手で洗う際、先端が鋭利なものが多いので、針刺しや切創事故の危険があります。その理由の中には、診療が忙しい時間帯の中で、スタッフが片付け、洗い物、滅菌、患者さんの誘導などが重なり、本来の役割以上の仕事を果たした結果、針刺しや切創事故が生じてしまうことが考えられます。

そこで、洗浄器を導入することで、自動で洗浄され、人を介さないため、針刺し事故が減少する。消毒薬剤に触れないため、スタッフの健康面での安全性が高まる。これらのメリットも非常に大きいと考えております。

当院で働いてもらうスタッフには、本来の役割以外の負担を減らし

診療に専念してほしい

安全な再生処理を行ってほしい

そして患者さんに対して、自信を持って安心な歯科治療を行える環境で働いてほしい

当院に来院される患者さんには、

世界レベルの安全・安心な診療環境で治療を受けてほしい

このような背景から、当院は『ミーレ・ジェットウォッシャーPGシリーズ』と『クラスBオートクレープ リサ』を組み合わせるシステムを導入することを決めました。

米子ハーミー歯科では、今後も患者さん、スタッフが安心できる環境づくりに設備投資を行っていくことを誓います。

 

 

メインテナンスをすると医療費が安く済む!?

メインテナンスとは、しっかりとセルフケアを行い、定期的に歯医者さんで歯のクリーニングを受けることです。歯を守るためには、ご自身での日々の歯磨き(セルフケア)とプロフェッショナルケア(プロケア)が両方とも大事です。

実際に

セルフケアをしっかりと行ったうえで定期検診を受けていた方と、

痛い時や歯の不具合や違和感のあった時に治療だけ通った方では、

残る本数にかなり違いが現れます。特に50歳以上からその差はどんどん大きくなります。

“退職された方の後悔ランキング1位“は、

なんと“歯の定期検診!“ということをご存知でしょうか?

歯がより残っている方の医療費は少なくなると言われています。医療費が少ないということは、その分健康ということでもあります。

※歯の本数と医科診療費の関連;自分の歯が20本以上ある高齢者は、歯がほとんどない高齢者に比べ、医科診療費が約2/3で済んでいるという驚くべき結果が得られています。

永久歯の抜歯原因は・・・?

1位 歯周病

歯周病を防ぐには、すでに歯周病にかかっている場合は、専門的な歯周病治療を受けていただき、適切なお口のケアを家庭で継続し、歯医者さんで定期的なメンテナンスが必要です。

2位 むし歯

むし歯の原因となる細菌の塊である『バイオフィルム』除去を行い、食事の回数を減らし(間食を減らし)唾液分泌を促すためにキシリトール100%ガムを食後噛むことも効果的です。定期メンテナンスを受け、PMTCとフッ化物塗布を受けましょう。

3位 咬合病による破折

食いしばりや、上下の歯を継続的に接触させる癖(TCH:Tooth contacting Habit)に注意が必要です。1日の上下の歯の接触時間は約20分間です。ゆっくり30回ほど咀嚼し、歯に負担をかけないように食事をしたり、TCH療法、スプリント療法を実践していきましょう。

 

本当に必要なアプローチは・・・?

大切なのは、歯が無くなる原因に対してアプローチすることです。

痛くなったら歯医者さんに行き、治療を受ける。また、痛くなったら歯医者さんに行き、治療を受ける。。また、、、というような負のスパイラルに陥る患者さんは実は少なくありません。このような患者さんが受けている治療は根本的な解決にならない、いわば治療というよりかは、対症療法にあたります。

大切なことは、歯が無くなる原因に対してアプローチすることです!

つまり、対症療法ではなく原因追求をし、そこから導き出された治療とメインテナンスを行うことが非常に大切なのです。

そのために、米子ハーミー歯科では初診時やその次の診療日の頃、または定期検診時に、様々な検査をさせていただきます。そして、“患者さん一人一人のオリジナルの治療や予防(メインテナンス)プランを立案・提案“させていただきます。それに伴いまして、患者さん自身のメインテナンスへの意識改革と協力が必要となります。

こつこつメインテナンスに通うことで、自分の健康やお財布にも優しいということにもなります。どんなにお金をかけても『自然の歯』以上のものはできません、むし歯を作らない、歯周病を進行させない・・・1本でも多くの歯を残して、快適な生活を送っていただきたいので、当院ではメンテナンス・予防に力を入れていきます。

のちのち後悔しないためにも、米子ハーミー歯科にぜひメインテナンスにいらしてください。

 

 

メインテナンス(プロフェッショナルケア)って結局なにするの?

今回はメインテナンス(プロフェッショナルケア:以下プロケアと略)について具体的に説明します。

①メインテナンスとは?

治療してキレイになったお口の中を“長時間維持する“には、治療後のメインテナンスが必須です。

患者さんご自身が行うお家でのホームケア(セルフケア)と

歯医者さんで行うプロフェッショナルケア(プロケア)を合わせてメインテナンス

歯周病に対するメインテナンスのない場合は、約5年で2本の歯が喪失します。

②メインテナンスの目的は?

☆治療効果の維持

☆病気の再発防止

☆病気の進行停止

☆病気の進行遅延

③メインテナンス(プロフェッショナルケア)では何するの?

1.体調・生活習慣の変化を問診

2.お口の中の検査

歯周ポケット検査・動揺度の検査

口腔内写真撮影(1年に一度を目安に必要なときに)

レントゲン撮影(2年に一度を目安に必要なときに)

3.ホームケア(セルフケア)におけるプラークコントロールのチェック

お家での歯みがきポイントを再度確認・指導します。しっかり磨いていても、歯と歯の間の間や奥歯の後ろ側などは磨くのはとても難しく、磨き残しができてしまいます。

毎日のブラッシングができているか、当院では染色などを行ってチェック士、患者さん一人一人に合わせたケア方法をご提案します。

4.むし歯のチェック

むし歯予防のために、食生活・フッ素使用・その他のホームケアについてのお話と確認。新しいむし歯ができていないかチェックします。

早期発見・早期治療に一番効果的です。

むし歯の治療をして、詰め物やかぶせ物を入れたからもう大丈夫!ということはありません。

詰め物はすり減ってくる・歯と詰め物との境目から新しくむし歯になる・歯と歯肉のラインが下がり、かぶせ物のふちから歯の根っこが出てくるなど、お口の中は変化しますが、自分では気づきにくいため、定期的な歯医者さんでのチェックが必要です。

5.歯石除去

歯石がついている場合は歯石除去をします。また、歯周ポケット内の清掃をします。

6.PMTC

プラーク(歯垢)を除去し、細菌叢(細菌の塊)をなくす。機械を使って歯のクリーニングをします。

7.むし歯のリスクの高いところへのフッ素塗布(むし歯予防:小児の場合)

8.知覚過敏・義歯・インプラント周囲の処置(必要時)

9.かみ合わせのチェック→とても大切です!

④メインテナンスの間隔は?

プラーク中の細菌は約4ヶ月で病原性が増加するという報告があります。

“患者さんひとりひとりのセルフケアの熟練度や歯周病やむし歯のリスクに合わせて期間を決めます“ 一般的には3〜4ヶ月ごと。

リスクにより、1〜6ヶ月ごとにメインテナンス。※唾液検査をすることによってご自身のリスクを知ることができます。

⑤メインテナンス1回にかかる時間は?

“基本的に45分“です。歯科衛生士が担当します。最後に院長のチェックがあります。

むし歯よりも怖い歯周病は、進行が進むと、歯を支える骨を溶かします。その結果、もし歯自体がむし歯がなく健康であっても歯が抜けてしまいます。歯を失うと噛む力が弱まったり食欲を失い栄養に偏り(かたより)がでることがあります。栄養に偏りがでたり、低栄養になると様々な病気にかかりやすくなります。

また、歯周病の菌が血液に溶け込み体内をめぐると様々な病気を引き起こすこともあります。

歯周病は一度かかってしまうと完治はしません。セルフケアとプロフェッショナルケアで予防をしたり、進行を食い止めることがとても重要です。

 

 

歯周病のサインってあるの? 歯周病が感染リスクを高める?

歯周病の初期症状は痛くも痒くもならないために気づかない人も多く

そのために歯周病は“沈黙の病気“と呼ばれているのです。

そのため、今回は歯周病の原因の復習とサインSOSについてお話します。

まずは、歯周病の原因

①汚れによるもの

歯の周りに汚れ(プラーク・歯石)が蓄積するとお口の中に多くの細菌が停滞し、歯茎に炎症が生じ腫れたりします。(痛みがないことがあります)

そして進行すると歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて動くようになります。

②噛み合わせ(かみあわせ)によるもの

歯軋り(はぎしり)、食いしばり、かみあわせの状態がよくないと、無意識に歯を頻繁にゆらしている状態が続きます。それに伴って歯周病の進行が加速し、骨が破壊されていきます。

③全身的なもの

糖尿病、血液障害、免疫異常などの全身疾患・妊娠・加齢・更年期・喫煙(タバコ)・ストレスなどの体のホルモンバランスが崩れたりすることによって抵抗力(免疫力)が低下し歯周病になりやすく治りにくくなっていくことがあります。

次に歯周病のサインSOS

当てはまる症状があれば、それは歯周病の始まりかも?!知っておこう!

◉歯と歯の隙間が広がってきて物がつまりやすい

◉歯茎が赤く、歯を磨くと出血する

◉口臭があり、膿(ウミ)が出たりする

◉歯茎が腫れている

◉歯が浮いた感じがする

◉冷たいもの・熱いものがしみるようになる

◉歯が長くなってきた(歯茎が痩せて下がるため)

『出っ歯になった気がする・・・』と感じることも・・・。

上記にあげた症状が一つでもあるようであれば、早めの受診を心がけてください!

予防法は・・・?蓄積されたプラークを取り除くには・・・?

ステップ1

患者さん自身が、日頃の歯磨きに加え、フロスや歯間ブラシ、舌ブラシを使用した“セルフケア“を行う。

ステップ2

定期的に歯医者さんでメンテナンスを受け、

セルフケアで取り除けなかったプラーク(きちんと歯磨きしても40%のプラークが残る)を除去する、“プロフェッショナルケア“を受ける。

口腔環境とウイルス感染の関係性

ウイルスがお口から粘膜へ侵入する際、お口の中の細菌が侵入を手助けしていることをご存知でしょうか?

中でも歯周病菌は特に強力で、歯周病菌の助けを借りて侵入したウイルスは、増殖して炎症などの症状を引き起こします。

“ウイルス性の感染症を予防するには、歯周病菌を減らすことが重要です“

ウイルス性の風邪やインフルエンザやコロナなどは、歯周病菌を減らすことで感染リスクを低下させる手助けとなります。

歯周病菌は、プラーク(歯垢)という細菌の塊の中に棲んでいます。このプラークは、毎日しっかり歯磨きをしていても、全体の60%程度しか除去できません。

残りの40%は、どんどんお口の中に蓄積されていきます。

この40%をいかに減らしていくか、、、ここが私たち歯科医師、歯科衛生士の仕事の一つです。

実際に、定期的に歯医者さんでメンテナンスを受けた人のインフルエンザ発症率は、

ご自宅でのセルフケアだけを行なっている人に比べ、10分の1になったとの研究結果も出ています。

歯周病を予防・治療して、口腔環境を整えることが感染症を防ぐ第一歩となります。

手洗いとうがいに加え、口腔環境のケア(セルフケア・プロフェッショナルケア)を心がけることでウイルス感染を予防しましょう。

 

 

 

11月8日は、いい歯の日

生涯にわたる『8020運動』や地域における歯科保健医療の普及・推進を目指す日本歯科医師会が1993年(平成5年)に制定した記念日です。

11月8日は『いい(11)歯(8)』と読む語呂合わせからとなります。

また、4月18日は『よ(4)い(1)歯(8)』と読む語呂合わせから『よい歯の日』となります。

歯は一生の財産

ご自身の歯の寿命を縮めていませんか?定期検診で歯の喪失を防ぎましょう

◉むし歯や歯周病の予防で8020をめざす

歯科疾患実態調査(厚生労働省・平成11年)によれば、

私たちの口の中には60歳時点で20.4本、80歳時点では7.4本の歯歯科残っていません。

ぜんぶで32本(親知らず歯は除く)ある歯のうち、なんと24.6本もの歯を失ってしまっているのです。残った歯についても、ほとんど機能していないというのが現状です。

この一つの要因として、日本では痛くなったときに歯医者さんに通うというスタイルの結果、と考えられています。

◉予防先進国 スウェーデンの話

スウェーデンは世界有数の歯科先進国として有名な国です。

1970年に国家戦略として『むし歯と歯周病の予防』を国民に義務付けた結果、80歳で平均20本の歯が残っているという驚くべき結果が現れています。

80歳で20本以上自分の歯があれば、何でも食べることができ、楽しい食生活が送れることがわかっています。今からでも遅くはありません。

定期検診の効果

口腔の健康は全身の健康を支えます。定期検診を受けましょう

◉よい口腔状態を維持するために・・・

定期検診(メインテナンス)が大切です。

定期検診をしっかりと受けて、『むし歯や歯周病で歯を失わないこと』を第一に考えて予防すれば、一生自分の歯でものを噛むことが可能です。

私たち歯科医師、歯科衛生士は、患者さんが口腔の健康を通して、豊かな生活を送れるようにお手伝いしていきます。

◉治療が終わっても・・・

定期検診(メインテナンス)が必要です。

『治療が終わったら、もう来なくていい?』『痛くなったらまた来ます』と、ほとんどの患者さんが思いがちですが、そうではありません。

痛みが出てからでは症状が悪化していて、治療時間・費用が多くかかってしまいます。

治療終了後はお口の健康状態をチェックする『定期検診』が必要で症状の再発防止・予防処置を行うことがとても大切です。

また、お口の中の健康は全身の健康にも大きく関わっています。

今ある歯・歯周組織を悪くしないために問題のない状態から定期検診を受けましょう。

 

 

 

 

歯周病と全身疾患

口の中の歯周病菌は血液を介して体中に広がり、全身疾患の引き金となります。

具体的に今回は糖尿病、骨粗鬆症、アテローム性動脈硬化症、心臓病、メタボリックシンドローム、妊娠トラブルについて説明していきたいと思います。

①糖尿病

歯周病は糖尿病の第6の合併症です。

抵抗力(免疫力)が低下するため、感染症である歯周病が進行しやすくなります。

歯周病になると、体の血糖値を下げるホルモン=インスリンが効きにくくなり、糖尿病を悪化させてしまいます。歯周病の治療をすると、血糖コントロールが改善することがわかっています。

②骨粗鬆症

骨密度低下の影響が歯を支えている骨(歯槽骨)にも及び、骨粗鬆症の人は歯周病が進行しやすくなってしまいます。

特に骨粗鬆症の発症率、歯周病によって歯を失う率が高くなる閉経後の女性の場合は特にリスクを減らすよう注意が必要です。

③心臓病

歯周病菌が心臓の弁膜や内膜に感染すると、感染性心内膜炎が起こります。

歯周病の人は虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)にかかる確率も高まります。

④アテローム性動脈硬化症

歯周病菌が歯肉から血管に入り、血管内壁に感染すると、歯周病菌が産生する内毒素やその刺激で産生される炎症性サイトカインが原因となって血栓を作り、動脈硬化を進行させる可能性があります。

⑤メタボリックシンドローム

肥満と糖尿病がある人は、歯周病にもメタボリックシンドロームにもなりやすく、メタボリックシンドロームと歯周病は肩を並べるように同時に進行していき、様々な生活習慣病を引き起こします。

“万病の元“といわれる肥満を解消することは、メタボリックシンドロームの予防や、歯周病の予防につながります。

⑥妊娠トラブル

歯周病になると、炎症性サイトカインやプロスタグランジン(PG)が過剰に分泌され、

妊娠の場合はその濃度が高まると、子宮筋が収縮するため、胎児が充分に成長していない状態で、出産することになってしまい、低体重児が産まれるリスクが高くなってしまいます。

妊娠がわかったら早めに歯科検診を受けましょう。

 

歯周病について

歯を失う原因のトップ それは歯周病です。

口の中の歯周病菌は血液を介して体中に広がり、

糖尿病、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、骨粗鬆症などの全身疾患の引き金になり、

妊婦さんにおいては早産のリスクが高まり、肺炎の原因や、よく噛めないためにメタボや認知症の原因にもなる怖い病気、それが歯周病です。

歯周病の原因

歯周病は歯と歯肉間の溝に付着した歯垢中(プラーク)の細菌によって起こる感染症です。

歯垢中の細菌により歯肉に炎症(出血・腫れ)を起こし、その後歯を支えている骨(歯槽骨)を吸収させる病気です。

35歳で80%以上の人が歯周病といわれていますが、35歳になって突然歯周病になる訳ではなく15歳位から発症し少しずつ進行していきます。

ゆっくりと進行するため初期ではほとんど自覚症状がありません。

口臭、歯肉からの出血、歯肉の腫れ、痛みなどの自覚症状がある時はすでに進行している状態かもしれません。

歯周病の検査

①歯周ポケットの深さを測定します。

歯周ポケットとは、歯面、歯茎部(歯と歯肉の境目)に付着したプラーク、歯石が歯肉の炎症を起こし歯肉溝を深くします。健康なポケットの深さは2〜3mmです。

②歯の動揺度を調べます。(歯が動いてないかどうか)

→歯がグラグラと動くのはなぜ?

1.歯槽骨が吸収されて、歯を支えられない時

2.噛み合わせが、うまくいっていない時

強すぎる噛み合わせは、歯周病を悪化させる原因になります。このことは意外に思われる方も多いかと思います。噛み合わせはとても重要な検査事項となります。

③歯肉からの出血を調べます。

歯周ポケットの深さを測るとき、歯肉の炎症により、出血した部分をチェックします。

治療

①原因である歯垢(プラーク)を毎日のブラッシングで丁寧に取り除いてください。

どんなにキレイに磨いたつもりでも細かいところに磨きのこしや歯石がついていたりします。

私たちプロによるメンテナンスを受けてもらいつつ、ご自身に合った歯磨きの方法を習得し歯周病対策をしていきましょう。

取り除けない歯垢、歯石は歯科衛生士さんに除去してもらいましょう。

②体調管理もとても大切です、体調を整えて抵抗力をつけましょう。

③歯周病は慢性疾患のため、定期的な予防処置が必要です。

30代になったら2〜4ヶ月に1度は定期検診を受け、お口のメンテナンスをしていきましょう。

なぜなら、プロが汚れを除去してもバイオフィルム(歯周病菌・その代謝物の集合体)が2〜3ヶ月するとまた新しく出来てしまうからです。

④歯周病治療は、歯科医師、歯科衛生士の指導に沿っていきましょう。

もし、『歯周病です。』と診断されても安心してください。

原因となる歯石を除去し、正しい歯磨きを身につけ、定期検診を怠らないようにしましょう。

『口は全身の健康の入り口』なのです。

歯周病は症状がみられないことが原因で治療を開始しても途中でやめてしまう人が多いのです。

そうすると、知らないまま歯周病がさらに進行し、歯を抜かないといけない場合もあります。

このようなことは非常にもったいないことです。きちんと通ってもらえると歯の寿命、健康寿命も伸ばせます。

歯周病の予防〜お口の環境改善〜

プラーク(歯垢)は、細菌の塊です。

そのプラークを、ブラッシング(歯磨き)することにより、除去し、歯肉が引きしまり、ポケットの深さも徐々に浅くなってきます。

毎日のブラッシングと、定期的な歯石除去が大切になります。

 

開院までの準備サイトを開設しました

米子市両三柳に新しく開院する歯医者「米子ハーミー歯科」です。
開院までの準備サイトとブログを開設しました。
一人ひとりのお悩みや症状に寄り添い、質の高い歯科治療で地域の皆様の健康をサポートいたします。