「乳歯」と「永久歯」って何が違うんだろう?形?大きさ?それだけではありません。この記事では、乳歯と永久歯の違いをわかりやすく解説します!
乳歯の基本情報
乳歯は、生後6〜8か月頃から下の前歯(乳中切歯)が生え始め、3歳くらいまでに上下合わせて20本が生えそろいます。個人差はありますが、奥歯まで順番に生えていきます。乳歯の特徴を簡単にまとめると:
- 色:白っぽい色。
- 大きさ:永久歯より一回り小さい。
- 歯質:エナメル質や象牙質が薄く柔らかいため、虫歯の進行が早い。
乳歯は食べる練習をしたり、顎を成長させたりする大事な役割を果たします。
永久歯の基本情報
永久歯は、6歳頃から乳歯が抜けた後に生え始め、12歳頃までに28本、親知らずを含めると最大32本になります。永久歯の特徴は:
- 色:黄色みを帯びている。
- 大きさ:乳歯より大きく、頑丈。
- 役割:形状によって「噛み切る」「すりつぶす」などの機能が分かれている。
特に6歳頃に生える第一大臼歯(6歳臼歯)は噛む力が最も強く、永久歯全体の噛み合わせを支える重要な歯です。
乳歯と永久歯の違い
では、乳歯と永久歯にはどんな違いがあるのでしょう?
違いのポイント |
乳歯 |
永久歯 |
---|---|---|
色 |
白っぽい |
黄色みを帯びている |
大きさ |
小さい |
大きい |
本数 |
20本 |
最大32本 |
歯質 |
柔らかく虫歯になりやすい |
頑丈で耐久性がある |
乳歯を放置するとどうなる?
「乳歯はどうせ生え変わるから…」と思ってケアを怠ると、次のような問題が起こることがあります:
- 永久歯の歯並びが悪くなる
虫歯で乳歯が早く抜けると、永久歯が正しい位置に生えづらくなります。 - 顎の成長が妨げられる
よく噛まないと顎が十分に発達しません。 - 偏食になりやすい
硬いものを噛むのを避けるため、柔らかいものばかり好むようになります。 - 虫歯のリスクが高まる
乳歯の虫歯が永久歯に感染することもあります。
乳歯を守るためのポイント
乳歯を健康に保つためには、家庭でのケアと歯科医院でのチェックが大切です。
- 正しいブラッシングを身につける
食後の歯磨きはもちろん、親が仕上げ磨きをする習慣をつけましょう。 - フッ素を活用する
フッ素は歯の表面を強くし、虫歯菌の活動を抑える効果があります。歯科医院でフッ素塗布をしてもらうのもおすすめです。 - 定期検診を受ける
虫歯予防だけでなく、歯並びや顎の成長の確認も重要です。
最後に
乳歯は成長期の大切なパートナーであり、永久歯へとつながる橋渡し役です。乳歯の時期からしっかりとケアをして、大人になっても健康な歯を保てるようにしましょう!
「歯を守ることは、体を守ること」──ぜひ家族みんなで口腔ケアを心がけてくださいね。