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痛みがなくても進むお口のトラブル3選|早めに知っておきたいポイント

「最近なんだか歯がしみる」「歯が伸びたように見える気がする」「口の中に硬いこぶのようなものがある」
こうした小さな違和感を覚えたことはありませんか?

普段の生活では見過ごしてしまいがちな変化ですが、実はお口の中で起きているトラブルの初期サインである可能性があります。

今回は、その中でも特に相談の多い 「骨隆起」「歯肉退縮」「トゥースウェア(歯のすり減り)」 の3つに焦点を当て、解説します。

 

骨の出っ張りが気になる…「骨隆起」とは?

まずご紹介したいのが「骨隆起」です。これは口の中の骨が部分的に盛り上がる現象で、触ると硬いこぶのように感じられます。上あごの中央、下あごの内側、舌の近くなどに現れやすく、左右対称にできる場合もあれば、片側だけに複数できることもあります。

骨隆起は病気ではなく、体が負担に対抗しようとして起こる「防御反応」と考えられています。歯ぎしりや食いしばりといった強い力が継続的にかかることで、骨が厚くなろうとし、その結果として盛り上がって見えるようになるのです。

基本的に悪性ではなく放置しても大きな問題はありません。しかし、入れ歯が当たって痛みを感じる場合や、発音や食事の邪魔になるほど大きくなる場合には外科的に除去することもあります。また、歯ぎしりが原因と考えられる場合は、マウスピースを使って負担を減らすことで、進行を抑えられることもあります。

もし気になるふくらみを見つけたら、一度歯科医院で相談しておくと安心です。

 

歯が伸びたように見える…それは「歯肉退縮」かもしれません

鏡を見たときに「歯が長くなった気がする」と感じたことはありませんか。これは歯が伸びたのではなく、歯ぐきが下がって根元が露出している歯肉退縮が起きている可能性があります。

歯肉退縮の原因は一つではありません。

  • 年齢とともに自然に進む変化
  • 硬い歯ブラシで力を入れて磨く習慣
  • 歯周病による炎症
  • 噛み合わせの乱れや歯ぎしり

といった要因が重なって起こることが多いです。歯ぐきはとてもデリケートなため、強い刺激が続くと少しずつ後退してしまいます。

また、歯ぐきが下がると、根元の象牙質が露出し、冷たいものがしみたり、根元の虫歯や「くさび状欠損」につながることもあります。

予防には、力を入れすぎないブラッシングを心がけましょう。加えて、定期的に歯科医院でチェックを受け、歯周病や噛み合わせの異常を早めに見つけることが、歯ぐきを守る大切なポイントになります。

 

むし歯じゃないのに歯がすり減ってる?「トゥースウェア」とは

トゥースウェアとは、細菌ではなく生活習慣によって歯が溶けたり削れたりする現象の総称です。最近増えているにも関わらず、気づきにくいのが特徴です。

代表的なものは以下の4つです。

  • 酸蝕症 … 酸性の飲食物によって歯のカルシウムが溶ける
  • 咬耗症 … 歯同士がこすれ合って平らになる
  • 摩耗症 … 硬い歯ブラシや強い摩擦で削れる
  • アブフラクション … 噛む力が集中して根元が欠ける

特に酸蝕症は、黒酢飲料・柑橘類・炭酸飲料・スポーツドリンク・乳酸菌飲料など身近な食品が原因になるため、誰にでも起こり得る現象です。進行すると歯が透けて見えたり、しみたり、先端がギザギザしてきたりします。

酸性の飲み物をとった後は水やお茶で口をすすぐ、すぐに歯を磨かない、フッ素入りの歯磨き剤を使うといった、小さな工夫だけで歯を守ることができます。

咬耗症や摩耗症、アブフラクションも、初期は痛みがほとんどなく「いつの間にか進んでいた」というケースが少なくありません。冷たいものがしみる、歯が短く見える、根元が削れたように感じるなどのサインに気づいたら、早めに相談することが大切です。

 

赤ちゃん・高齢者は特に注意を

赤ちゃんの場合、甘い飲み物を哺乳瓶で与える習慣があると「哺乳びんう蝕」が急速に進むことがあります。弱い歯が長時間酸にさらされることで、虫歯や酸蝕が一気に進行してしまうため注意が必要です。

高齢者は歯ぐきが下がって根元が露出しやすく、酸やプラークの影響を受けやすい状態になっています。スポーツドリンクや乳酸菌飲料を頻繁に飲む習慣がある場合、歯根面う蝕のリスクも高まります。

また、清涼飲料水のとりすぎで血糖値が急上昇する「ペットボトル症候群」も起こり得るため、お口の健康だけでなく全身の健康にも影響します。

 

まとめ:小さなサインを見逃さないことが大切

今回ご紹介した「骨隆起」「歯肉退縮」「トゥースウェア」は、痛みが少ないまま進むケースが多く、気づいたときには状態が悪化していることも珍しくありません。

しかし、日常の習慣を見直したり、早めに対策を行ったりすることで、進行を防ぐことは十分に可能です。「しみる」「歯が長く見える」「口の中に硬いふくらみがある」といった違和感は、体からのメッセージと捉えて、一度歯科医院でチェックしてみてください。

小さな気づきが、大切な歯を守る大きな一歩につながります。