こんにちは!
今回は歯周病の検査と治療の流れについて解説します。
「歯ぐきから血が出る…」「歯がグラつく気がする…」そんな症状がある方は、もしかすると歯周病が進行しているかもしれません。 でも、安心してください。歯周病は早期発見と適切な治療を行うことで進行を防ぐことができます。 この記事では、歯周病の検査方法や治療の流れ、日常生活でできる予防法について詳しく紹介します。
歯の健康を守るために、ぜひ最後まで読んでください!
1. 歯周病の検査方法
歯周病の進行度を調べるには、歯科医院での専門的な検査が必要です。 歯周病は自覚症状が少ないまま進行することが多いからです。気づいたときには重症化しているケースもあります。
● 歯周ポケットの測定
歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの間にある溝のことです。 健康な歯ぐきでは1~2mmですが、歯周病が進行すると4mm以上になり、重度になると8mm以上になります。 この深さをプローブと呼ばれる専用の器具で測り、進行度を評価します。歯周ポケットが深いほど、細菌や汚れが溜まりやすく、炎症が悪化しやすくなります。
● 出血・炎症のチェック
健康な歯ぐきはピンク色で引き締まっている状態です。 しかし、歯周病が進行すると赤く腫れ、炎症を起こし、出血しやすくなります。 プローブで歯ぐきを軽く押した際に出血がある場合は、歯周病が進行しているサインです。
● レントゲン検査
歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまいます。 これは肉眼では確認できないため、レントゲンを撮影して詳細にチェックします。 骨の減少が見られる場合、進行度が高いため早急な治療が必要です。
2. 歯周病の治療の流れ
歯周病の治療は5つのステップに分かれます。
① 初期治療(ブラッシング指導 & 歯石除去)
まずは正しい歯磨き方法を習得し、プラーク(歯垢)の蓄積を防ぎます。 また、スケーリング(歯石除去)で歯の表面や歯ぐきの境目の歯石を取り除きます。 軽度の歯周病なら、この段階で改善することもあります。
② 歯周基本治療(ルートプレーニング)
中等度以上に進行している場合、歯ぐきの奥深くに入り込んだ歯石や細菌を除去するルートプレーニングを行います。 歯の根の表面を滑らかにすることで、細菌の再付着を防ぐことが可能です。
③ 再評価(治療の効果を確認)
基本治療後は歯周ポケットの深さや炎症の状態を再確認します。 改善が見られた場合はメインテナンスへ移行します。しかし、十分な改善が見られない場合は治療を継続します。
④ 外科治療(重度の場合)
歯周ポケットが深すぎる場合は、外科的な処置が必要になります。 その代表的な処置がフラップ手術です。フラップ手術では、歯ぐきを切開し、奥深くに溜まった歯石や細菌を徹底的に除去します。 手術後は腫れや痛みが生じることがありますが、適切なケアを行うことで回復が期待できます。
⑤ メインテナンス(再発予防)
歯周病は再発しやすいため、治療後も定期検診やクリーニングを受けることが重要です。 特に3〜4ヶ月ごとの歯科検診で、歯周ポケットの状態をチェックしながら歯石除去を行いましょう。
3. 歯周病を防ぐためにできること
歯周病予防には、毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なケアが欠かせません。
● 正しい歯磨きを習慣化する
歯と歯ぐきの境目を意識して丁寧に歯磨きを行いましょう。 また、デンタルフロスや歯間ブラシを活用し、歯と歯の間の汚れも除去することが大切です。
● 定期的な歯科検診を受ける
歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングによって、自分では取れない歯石を除去できます。 定期検診を受けることで、歯周病の早期発見につながります。
● 生活習慣を見直す
バランスの取れた食生活を心がけ、特にビタミンCを多く含む食品を摂ることが歯ぐきの健康維持に役立ちます。 また、喫煙やストレスも歯周病を悪化させるため、できるだけ改善していくことが重要です。
4. まとめ
歯周病は早期発見&適切な治療によって進行を防ぐことができます。
歯周病の検査では、歯周ポケットの深さを測定し、歯ぐきの炎症の有無を確認します。そしてレントゲン撮影を行うことで進行度を判断します。
治療の流れとしては、ブラッシング指導によって正しい歯磨き方法を身につけることから始まります。その後スケーリング(歯石除去)を行います。さらに、進行度に応じてルートプレーニングで歯ぐきの奥深くの歯石や細菌を除去し、必要に応じて外科治療に進むこともあります。
治療が完了した後も、定期的なメンテナンスを継続することが重要です。日々のセルフケアとして正しい歯磨きとデンタルフロスの使用を徹底することで、歯周病の再発を防ぐことが可能です。
「最近、歯ぐきが気になる…」という方は、早めに歯科医院を受診しましょう!