歯磨き粉選びの重要性
皆さんは、毎日使っている歯磨き粉についてどれくらい知っていますか?「味が好き」「パッケージが可愛い」など、選ぶ理由は様々だと思いますが、実は歯磨き粉選びは、私たちの歯の健康を左右するとても大切なことなんです。
歯磨き粉の成分って?
歯磨き粉には、たくさんの種類の成分が含まれています。代表的なものとしては、
- 研磨剤: 歯の表面の汚れを落とす
- フッ素: 歯を強化し、虫歯を防ぐ
- 発泡剤: 泡を出し、爽快感を出す
などが挙げられます。
研磨剤が多すぎるのはNG!
歯を白くしたいからといって、研磨剤がたくさん入った歯磨き粉を選ぶのは要注意です。研磨剤は、歯の表面を傷つけてしまう可能性があります。特に、電動歯ブラシを使う場合は、歯の表面が傷つきやすくなります。
歯を修復する成分って?
歯の表面を修復してくれる成分として、ハイドロキシアパタイトやカルシウムなどが注目されています。これらの成分は、歯の主成分と同じ成分で、歯の表面の小さな傷を埋め、歯を強くする効果が期待できます。
歯磨き粉を選ぶポイント
歯磨き粉を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
- 成分: ハイドロキシアパタイト、フッ素、カルシウムなどが含まれているか確認しましょう。
- 研磨剤: 研磨剤の量は少なめを選ぶのがおすすめです。
- 香味: 味は好みで選ぶことができますが、刺激が強すぎるものは避けましょう。
年齢別!歯磨き粉の量の目安
お子さんの歯磨き粉選びで悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。特に、フッ素濃度や使用量については、安全に歯磨きをさせてあげたいという気持ちから、多くの疑問があると思います。
- フッ素ってなに?: フッ素は、歯をむし歯から守る効果がある成分です。歯の表面をコーティングし、歯の成分であるハイドロキシアパタイトを強化することで、酸による溶解を防ぎます。
- フッ素濃度と使用量: 歯磨き粉に含まれるフッ素の量は、ppmFという単位で表されます。1ppmFは100万分の1%という意味です。
子どものフッ素濃度の使用量について
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- 0~2歳: 【1000ppmF】(日本の製品を踏まえ900~1000ppmF)
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使用量の目安:米粒程度の量(1~2mm程度)
飲み込んでしまう可能性があるため、少量の使用と、うがい後の拭き取りが大切です。
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- 3~5歳: 【1000ppmF】(日本の製品を踏まえ900~1000ppmF)
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使用量の目安:グリーンピース程度(5mm程度)
うがいがまだ完全ではないため、うがい後の拭き取りを徹底しましょう。
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- 6歳~成人・高齢者:【1500ppmF】 (日本の製品を踏まえ1400~1500ppmF)
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使用量の目安:歯ブラシ全体(1.5~2cm程度)
永久歯が生え変わる時期は、むし歯になりやすいので、しっかりと歯磨きを行いましょう。
研磨剤入り歯磨き粉のメリットとデメリット
研磨剤入り歯磨き粉には、歯の表面の汚れを落とす効果がある一方で、歯を傷つけるリスクもあります。
メリット:
- 歯の表面の汚れ除去
- 歯の表面を滑らかに
デメリット:
- 歯の表面を傷つける
- 汚れがつきやすくなる
- 歯周病の原因になる可能性
歯磨き粉はなくても大丈夫?
歯磨き粉がなくても、歯ブラシでしっかり磨けば汚れは落とせます。特に、子供の場合は、唾液がたくさん出ているので、歯磨き粉なしでも十分に磨くことができます。
デンタルリンスも有効!
歯磨き粉の代わりに、デンタルリンスを使うのも良い方法です。デンタルリンスは、口の中に広がりやすく、歯磨き粉が届きにくいところまで届きます。
まとめ:大切なのは毎日の正しい歯磨き!
歯磨き粉を選ぶ際は、研磨剤が少ないものを選び、歯を修復する成分が含まれているものを選ぶようにしましょう。そして、毎日正しい歯磨きを心がけることが大切です。
歯医者さんに行こう!
歯のことについて、もっと詳しく知りたい場合は、歯科医院に相談してみましょう。歯科衛生士さんが、あなたに合った歯磨き粉や歯磨き方法を教えてくれます。
歯を健康に保つために
- 正しい歯磨き方法を覚えましょう
- 定期的に歯科医院で検診を受けましょう
- 食後に歯を磨く習慣をつけましょう
- 甘いものを食べ過ぎないようにしましょう