
甘いものを食べている時間は、心がほっと和む幸せなひとときですよね。一方で、「このお菓子、歯には大丈夫かな?」と気になった経験がある方も多いのではないでしょうか。特に、お子さんやお孫さんと一緒におやつを食べるときは、砂糖のとり過ぎがむし歯につながらないか心配になるものです。
この記事では、
- 砂糖がむし歯にどう影響するのか
- 飲み物にひそむ見えない砂糖
- むし歯予防につながるおやつの選び方と与え方
について、やさしくまとめてご紹介します。今日から取り入れられる工夫ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
砂糖とむし歯の関係を知っておこう

むし歯の原因菌であるミュータンス菌は、砂糖をエサにして酸を作り出します。この酸が歯の表面を少しずつ溶かしてしまう状態が「脱灰」。これが何度も続くと、やがてむし歯になります。
実は、私たちがよく食べるお菓子には想像以上に砂糖が含まれています。
- プリン1個:約13g(スティックシュガー3本分)
- カステラ1切れ:約18g
- ショートケーキ1切れ:約33g
こうした甘いものを毎日のように食べ続けると、口の中が酸性になっている時間が長くなり、むし歯菌が活発に働く環境が整ってしまいます。「少しずつ何度も食べる」習慣も要注意で、回数が増えるほど歯がダメージを受ける時間も増えてしまいます。
気づきにくい“飲み物の砂糖”にも注意
お菓子の甘さは分かりやすいのですが、飲み物に含まれる砂糖は意外と見落としがちです。
- コーラ500ml:スティックシュガー約17.5本分
- スポーツドリンク500ml:約10本分
- 果汁100%ジュース500ml:約14.5本分
甘い飲み物を少しずつ飲み続けると、口の中には常に糖分が残り、むし歯ができやすい状態が続きます。さらに炭酸飲料や果汁飲料は酸性度が高く、歯の表面を溶かしやすい点でも注意が必要です。
日常の水分補給は 水・麦茶を基本に。ジュースは「特別な日の楽しみ」くらいにしておくと安心です。
スポーツドリンクの落とし穴
熱中症対策として便利なスポーツドリンクも、実は砂糖量は多めなんです。500mlあたり10本分以上の砂糖が入っている製品もあります。
運動後など必要なときに限定して飲む、残りの水分補給は水や麦茶にするなど、タイミングと量を意識するだけでむし歯リスクは大きく下がります。飲んだあとは一口だけでも水を飲むと、口の中の酸や糖分を洗い流せてより安心です。
むし歯になりにくいおやつの選び方

おやつは単に「甘いもの」ではなく、成長期の栄養補給の役割も担っています。だからこそ、むし歯予防と栄養のバランスの両方を意識したいところです。
おすすめのおやつは、
- 煮干し、牛乳、チーズなどカルシウムがとれるもの
- おにぎり、枝豆など砂糖を含まないおやつ
- りんご、するめなど噛み応えのある食材
しっかり噛むことで唾液が増え、唾液が酸を中和して歯を守ってくれます。
むし歯を防ぐ「おやつの与え方三原則」

内容以上に大切なのが“食べ方”です。
① 時間を決めてダラダラ食べをしない
口の中が中性に戻る時間が確保でき、むし歯になりにくくなります。
② 量を決めて小皿に出す
袋から直接食べると、つい食べ過ぎてしまいがちです。
③ 組み合わせを工夫する
甘いおやつ+枝豆・チーズ・りんごなどをセットにすると、栄養も噛む回数も増やせます。
この三原則は大人にも有効。ご家族全員で共有すると続けやすくなります。
忙しい日でもできる「歯にやさしいおやつ」
歯に負担をかけにくく、しかも手軽に用意できる「歯にやさしいおやつ」は、忙しい日のおやつタイムにとても便利です。むし歯になりやすい甘いおやつばかりに偏らないために、以下のような食材もおすすめです。
- 硬めのグミやするめ
- 煮干し、野菜スティック(にんじん・きゅうり)
- 小さめのおにぎり
生野菜やおにぎりを「おやつ」と呼ぶかどうかはさておき、切るだけ・握るだけで完成する手軽さは大きな魅力です。忙しい日だからこそ、こうした簡単で歯にやさしいおやつを取り入れることで、無理なく健康的な習慣が続けられます。
まとめ

虫歯は特別なことをしなくても、毎日のおやつや飲み物で静かに進行してしまうかもしれません。
- 砂糖はむし歯菌のエサになり、歯を溶かす原因になる
- ジュースやスポーツドリンクなど“飲み物の砂糖”にも注意
- おやつは「選び方」と「与え方」でむし歯リスクが大きく変わる
ちょっとした工夫を積み重ねるだけで、お子さんやお孫さんの歯をしっかり守りながら、おやつの時間をもっと安心して楽しめるようになります。
