米子市の歯医者 米子ハーミー歯科のブログ

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妊娠中のお口ケアと赤ちゃんの歯を育てるために大切なこと

妊娠中は心身ともに大きな変化を迎える時期です。これから生まれてくる赤ちゃんへの喜びとともに、「体調管理は大丈夫かな?」「赤ちゃんに悪影響がないようにしたい」など、不安や戸惑いを感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、妊婦さんが安心して過ごすための歯のケアと、赤ちゃんの健やかな歯の成長に欠かせない栄養のポイントをわかりやすく解説します。

 

妊娠中はお口のトラブルが起こりやすい

妊娠中は、見た目には分かりづらい変化が体の中でたくさん起こっています。その中でも、お口の環境は特にデリケートになりやすく注意が必要です。

 

ホルモン変化が歯ぐきに影響を与える
妊娠中は唾液の分泌量が減少し、性質も酸性に傾きやすくなります。この変化はホルモンバランスの影響が原因です。この状態では口の中の自浄作用が低下し、虫歯や歯周病にかかりやすくなります

 

妊娠性歯肉炎に要注意
特に注意したいのが妊娠性歯肉炎です。この炎症は歯ぐきが腫れたり出血しやすくなったりします。妊娠中のホルモン変化によって歯周病菌が増殖することが原因です。進行すると、母体だけでなく早産や低体重児など胎児への影響も指摘されています。

 

赤ちゃんの歯は妊娠中から育ち始める

「赤ちゃんの歯は、生まれてから生えてくるもの」と思っていませんか?実は、歯の成長はお腹の中にいる時期からすでに始まっているのです。

 

歯のもとは妊娠6週ごろから形成が始まる
赤ちゃんの歯の芽は、なんと妊娠6週ごろから作られ始めます。さらに妊娠16週ごろには、将来生える永久歯のもともでき始めるのです。

 

歯や骨の発育に必要な栄養素
丈夫な歯を育てるには、ママの栄養がとても大切です。特にカルシウム、ビタミンA、ビタミンDは歯と骨の形成に欠かせません。牛乳や小魚、チーズ、緑黄色野菜、きのこ類などをバランスよく取り入れましょう。

 

日光浴もおすすめ
日光にあたることでビタミンDが体内で生成されやすくなります。体調の良い時間に、無理のない範囲で外に出るのもよい習慣です。

 

妊娠中の歯科治療はいつ受けるのがベスト?

「治療を受けたいけれど、赤ちゃんに影響があるのでは…」と不安に感じている方も多いはず。ですが、妊娠中の歯科治療には安全な時期と注意点があり、正しい知識があれば心配はいりません。

 

治療に適した時期はいつ?
妊娠中でも歯科治療は基本的に可能です。特に妊娠中期(16〜27週)は体調が安定し、胎児の器官形成も終わっているため、安心して治療を受けられるタイミングです。

 

初期・後期は応急処置や配慮が必要
妊娠初期(〜15週)はつわりや体調不良が出やすいため、原則的には応急処置にとどめます。妊娠後期(28週以降)は長時間の仰向け姿勢が負担になることがあるため、事前に体調や週数を伝え、配慮した診療計画を立ててもらいましょう。

 

歯科麻酔やレントゲンは安全?
歯科で使われる局所麻酔はごく少量で、母体や胎児に影響はほとんどありません。必要があればレントゲンも、防護エプロンを着用すれば安全に撮影できます。不安があれば遠慮せず歯科医師に相談しましょう。

 

つわり中でもできる!無理のないお口ケア
「歯磨きをしなきゃ」と思っても、つわりのつらさで手がつけられない…。そんなときこそ、少しの工夫でケアを続けることができます。

 

小さめの歯ブラシで嘔吐反射を軽減
つわりで歯磨きがつらいときは、歯ブラシのヘッドを小さなものに変えましょう。ヘッドが小さいと奥まで届き、吐き気を抑えやすくなります。

 

香りの少ない歯磨き粉やジェルを活用
歯磨き粉のにおいが気になる場合は、無香料やジェルタイプの歯磨き剤を使ったり、ブラッシングだけ行ったりするのも効果的です。

 

歯磨きのタイミングを変えてみる
朝は気分が悪くなりやすいため、体調が落ち着いた時間帯に磨くのも工夫のひとつです。どうしても難しいときは、うがいやキシリトールガムの利用で清潔を保ちましょう。

 

妊娠中のセルフケアと歯科検診のすすめ

日々のケアを積み重ねることで、出産後までお口の健康を保つことができます。妊娠中でもできるケアを紹介します。

 

優しく磨く・やわらかい歯ブラシを選ぶ
妊娠中は歯ぐきが敏感になるため、柔らかめの歯ブラシを使い、力を入れすぎず優しく磨くことが大切です。

 

母子手帳の「妊婦歯科健診」を活用しよう
母子手帳には妊婦歯科検診の欄があります。妊娠がわかったら、できるだけ早く歯科医院を受診して、お口の状態をチェックしておくと安心です。

 

まとめ

妊娠中のお口のケアは、ママ自身の健康を守るだけでなく、生まれてくる赤ちゃんの未来の健康にもつながります。妊娠期は体調の波が大きいため、無理のない範囲でセルフケアと歯科検診を取り入れ、安心して出産を迎えましょう。