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なんとなく顔が重い…その症状、「上顎洞炎」や「口内炎」かもしれません

ふだん何気なく過ごしている中で、ふと感じる小さな不調について解説します。みなさんは「なんとなく上の奥歯が痛む」「顔の奥が重い」「口の中にしみるような痛みがある」こんな経験をしたことはありませんか?虫歯ではなさそうなのに、痛みや違和感が続く…。そんなときは、「上顎洞炎」や「口内炎」の可能性があります。

 

上顎洞炎とは?

上顎洞炎(じょうがくどうえん)は、鼻の横にある「上顎洞」という空洞に炎症が起こる病気です。あまり聞き慣れないかもしれませんが、風邪をひいた後に「なんとなく頬の奥が重い」「頭がズーンとする」といった症状を感じたことがある方は、上顎洞炎の可能性も考えられます。

上顎洞は、上あごの骨の中にあります。実は上の奥歯の根っこととても近い位置にあるのです。そのため、虫歯や歯の根の感染が進むと、そこから細菌が上顎洞に入り込み、炎症を引き起こすことがあります。逆に、風邪などで鼻の奥に炎症が起き、それが上顎洞まで広がった場合でも、奥歯に痛みを感じることがあります。実際、歯が痛いと感じて歯科医院を受診したら、原因は鼻の奥の炎症だったというケースも珍しくありません。

上顎洞炎の主な症状には、頬の奥の鈍い痛みや重だるさ、上の奥歯の違和感、鼻づまり、軽い発熱や頭痛などがあります。これらの症状が長引く、あるいは歯の治療後に現れる場合は、早めに医療機関での受診をおすすめします。歯や鼻の奥で炎症が起こっている可能性があるからです。特に、レントゲンやCT検査を通じて、炎症の場所を正確に特定することが重要です。

「歯が痛いけれど虫歯ではなさそう…」というとき、どの診療科を受診するべきか迷う方も多いかもしれません。そのような場合は、症状の出方を参考にしてください。歯の痛みや違和感が中心なら歯科医院へ、鼻づまりや顔の奥の重さが気になる場合は耳鼻科がおすすめです。状況に応じて、専門医にまずは相談してみましょう。

 

口内炎とは?

もうひとつ、見逃しがちなトラブルが「口内炎」です。多くの人が一度は経験したことがあるかもしれませんが、小さな潰瘍でも痛みが強く、食事や会話に支障をきたすことがあります。中でもよく見られるのが「アフタ性口内炎」と呼ばれるもので、白っぽく丸い潰瘍ができ、周囲が赤く炎症を起こすのが特徴です。舌や頬の内側、唇の裏側などにできやすく、塩気や酸味のある食事でしみたり、話すたびにズキッとした痛みを感じたりします。

口内炎の原因は大きく分けて2つあります。ひとつは物理的な刺激によるものです。たとえば、歯ブラシが強く当たったり、誤って頬の内側を噛んでしまったり、矯正器具や入れ歯がこすれて粘膜を傷つけるといったことが挙げられます。もうひとつは、全身の体調と関係する原因です。ビタミンB群の不足、ストレス、睡眠不足、疲労、免疫力の低下などが影響します。特に体調を崩しているときや風邪の後にできやすい傾向があります。

通常、ほとんどの口内炎は1週間ほどで自然に治癒します。しかし、2週間以上経っても治らない、あるいは頻繁に繰り返す場合には、早めの受診をおすすめします。別の病気が隠れている可能性もあるからです。治療中は、辛いもの・熱いもの・酸っぱいものなど刺激の強い食べ物を避け、口内を清潔に保つことが重要です。また食後のうがいや、優しく丁寧な歯磨きを心がけましょう。市販の口内炎用の塗り薬やパッチも、痛みを和らげたり治りを早めたりする効果があります。適切なケアと生活習慣の見直しで、口内炎を防ぎましょう。

 

違和感をそのままにしないことが大切

どちらの症状も「ちょっと気になるけど、我慢できるから大丈夫」と思って放置しがちです。しかし、不快感が長引いたり悪化したりすると、日常生活に支障をきたすこともあります。

違和感を感じたときは、それが自分の体からのサインかもしれません。放っておかず、早めに医療機関を受診することで、重症化を防ぎ、早く快適な日常を取り戻すことができます。

気になる症状があるときは、ひとりで悩まずに。まずは専門家に相談してみてくださいね。